こんにちは、株式会社L100の代表をしている藤井です。
僕は5年間に渡って、就活攻略論という就活ブログを書き続けており、新卒領域に特化しています。
そこで企業の人事の方と話す機会がよくあるのですが、「新卒が会社説明会に集まらない」という悩みの声をよく聞くんですよね。
それは当然の話で、そんなに簡単に新卒が集まるならマイナビやリクナビに広告費を払って掲載する必要はありません。
じゃあお金をかければ新卒を会社説明会に集めることができるのか?
これを読む人事関係者の方は、「お金」以外の方法での解決方法を望んでいると思いますので、今回は僕が考える新卒を会社説明会に集める方法を共有します。
まず最初に、会社説明会に新卒が集まらない理由から把握していきましょう。
そもそも多くの企業が会社説明会に新卒が集まらないと悩んでいますが、その理由は簡単で「会社に魅力がない」または「知名度が低いから」です。
僕は大学時代、農学部に所属しており、食品メーカーを中心に志望していました。
これを読む皆さんは「伊那食品工業」という企業をご存知でしょうか?
伊那食品工業は、長野市にある寒天を事業の軸とする食品メーカーです。
実際に会社に行きましたが、本当に田舎にある企業なんですよね。
しかし、僕を含めて愛知県の大学からもエントリー者が大量に応募しており、会社説明会には数百人以上の人が参加していました。
(エントリー者が多すぎて、クレペリン検査で足切りが実施されるほどです)
なぜ株式上場もしておらず、グループ系でもない伊那食品工業にこれだけの新卒が集まるのか?
その理由は徹底した「従業員ファースト」にあると僕は考えています。
実際に日本マーケティング協会のインタビューでも塚越最高顧問は次のように語っています。
「会社の利益を追求するのではなく社員の幸せを追求して経営をしています。だから上場はしません。株式を上場すれば株主の利益を最優先させなければならないからです。そうなれば会社は利益、利益と考えざるを得なくなる」
このように従業員ファーストを徹底している企業だからこそ、労働条件がよく、先輩からのおすすめやネットで働きやすい企業について調べた時に繋がるんですよね。
実際に僕が就活生の時も、ネットで働きやすい食品メーカーを調べている時にヒットして、エントリーする運びになりました。
この伊那食品工業の事例から、僕は「社員の働きやすさの追求」こそが、会社説明会に新卒を集める根本的な解決策になるのではと考えています。
単純に「うちの会社は知名度が低いから集まらないのは仕方ない」と考えるのは、この伊那食品工業の事例からも的はずれだと分かります。
会社説明会に新卒が集まらない理由は、まず第一に「新卒が働きたいと思う企業になっていない」ということが考えられます。
自分が心から満足していない商品を、友人に紹介しないように、会社も働きやすい企業なら既存の社員が知り合いに声をかけることで、自然と新卒は集まってきます。
よってまずは新卒が魅力を感じるような労働条件・労働環境であるかを見直すことが重要です。
(遠回りに見えるかもしれないですが、結果的には1名あたり100万円とも言われる採用コストの削減に繋がります。しかも長期的に。)
続いて、魅力的な企業だと言えるようになれば、次にやるべきことは「知名度を高めること」ですね。
「魅力的な会社にする→知名度を高める」であって、「知名度を高める」が先にくると、結果的に新卒の早期退職や内定辞退に繋がるのでおすすめできません。
では具体的にどのように知名度を高めれば良いのか?
僕がおすすめするのは、「人事の公式ツイッター」を作成することです。
この時、「◯◯株式会社 新卒採用」など公式色を出しすぎると就活生は敬遠してしまいます。
よって個人色を出し(例えば「◯◯会社会社の人事◯◯くん」みたいな)、就活生に声をかける時はあくまで「スカウト」のような形で特別感を演出すると良いでしょう。
(ツイッターアカウント自体は会社のものとして、運営する担当者が変わったらアカウント名を変えれば、会社の資産として残すことができます)
今現在、「逆求人サイト」といって、企業側が就活生に対して直接スカウトを送るタイプの求人サイトが普及しています。
これも素晴らしいツールなのですが、1名の採用に最低でも30万円は費用がかかってしまう。
その点、ツイッターを活用すれば、無料で運営することができる点で「お金」で解決せずに、新卒を会社説明会に集めることができます。
ツイッターを作成するだけでは、フォロワーが0なので知名度を高めることができません。
よって、ここからは知名度を高めるためのツイッター運営が必要になってきます。
僕自身、ツイッターアカウントを運営しており「就活マン(@shukatu_man)」はフォロワーが10000人を越えています。
(こちら広告出稿や自分から大量にフォローしてから外すという表面的なテクニックも使っていません)
ここまでアカウントが育った理由は、シンプルに“就活生が欲しい情報を発信することに徹底したから”です。
就活生が欲しい情報とはなにか?
それはすぐに使えるような就活ノウハウなんですよね。
あなたもツイッターで誰かをフォローする時、「このアカウントをフォローしたら◯◯というメリットがありそうだな」と思ってからフォローしますよね。
それと全く同じことを会社のアカウントで実行してください。
たまに新卒系のアカウントが奇抜さを狙った投稿をしていますが、正直寒いです。
僕が企業の新卒採用アカウントを運営するなら「人事から見る就活攻略法」みたいなノウハウを提供するでしょうね。
これは人事じゃないと提供できないことなので、わざわざフォローする価値があると言えます。
そして、ある程度のフォローワーが付いてくればあとは「フォロワー限定・会社説明会を開催します」というツイートをして集客してください。
その時、最初に整えた新卒から見て魅力的である労働条件や労働環境を、画像や社員さんのインタビューを元に徹底的に発信しましょう。
(このあたりは1種のオウンドメディアであるツイッターの自由度ゆえの魅力ですよね)
最初は地道な作業かもしれません。
しかし、長期的に見ると「採用費の削減」は年間に数百〜数千万円の節約になることがザラにあります。
僕は「魅力的な企業の知名度を高めること」を1つのビジョンとして掲げており、それゆえにホワイト企業ナビという求人サイトを立ち上げました。
(ホワイト企業ナビ:条件を満たす働きやすい企業のみを掲載する求人サイト)
ぜひ今回紹介した施策とともに、ホワイト企業ナビへの掲載もご検討ください。
(宣伝になってしまいましたが、求人サイトとして新卒を集めるだけでなく、働きやすい企業というブランディングの一助になるサービスだと自負しています)